仕事を知る

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旭洋造船を志望した動機(入社のきっかけ)を教えて下さい。

旭洋造船を志望した動機

大学院1年夏のインターンシップ。営業部門、設計部門でヒアリングし、「旭洋造船の建造方針」というレポートを作成していくうちに、少量多品種、高い海外顧客比率などに魅力を感じるようになったからです。

他にも
・1カ月弱の研修期間中、設計部の若手社員の方々が、勤務時間外も含め、よく面倒をみてくれたこと。
・初めて来た下関の土地も気に入った。
(造船所の中では街中にある)
・研修後も、吉田常務に声掛けしてもらい、引渡式典、海外船主とのホームパーティに参加し、刺激を受けた。
・小さな会社で、役員まで風通しの良い雰囲気を感じた。 など。

仕事内容について

Q.現在の仕事内容を教えて下さい。

私の所属するチームでは、「一般配置図」という船の全体的な配置図を担当しています。

船の引合段階(受注前)で戴いた船主の要望を最初に具現化する図面で、自分たちのアイデアを織り込みながら、貨物の積載区画、船員の居住区画、船の心臓部である機関室や、主要な艤装品をどのように配置するか決めていきます。数ある設計図の中でも最も重要な図面の一つ。私たちが書いた図面がベースとなって詳細設計、建造に移っていきますので、非常に面白い仕事です。

基本設計課ではその他にも、推進性能や、復原性計算など、船の基本性能を担当。初期計画の段階から、営業部と共に顧客との打合せに臨み、満足のいく仕様に仕上げていきます。

船の計画から完成まで関わり、引渡前には海上試運転に乗船し、速力試験などの各種試験を取り仕切っています。

Q.一番にヤリガイを感じるところ、また苦労するところはどういう部分ですか?

同じ敷地内に、船を建造するドックと、設計部の事務所があり、打合せで決めた仕様通り、自分たちで手掛けた図面通りに、巨大な船が建造されていく様子を間近で見ることができること。大きなモノづくりに携わっている実感があります。

同じ船を連続建造するのではなく、様々な船をオーダーメードで造る点。新規設計船が多いと、設計部門として負担は多いが、その分、新しいことを学ぶことができます。

現在の仕事内容
Q.これまでの中で「感動した」エピソードを教えて下さい。

インターンシップの際に開発風景を紹介してもらった、独自開発の球状船型の自動車船。

入社した年、実際に建造されていく様子を見て圧巻でした。

翌年、他社推薦で候補となったシップ・オブ・ザ・イヤーの選考会に向け、三井専務達と協力してプレゼン資料を作成しました。結果として、中小造船所としては異例の大賞を受賞することができました。

中小企業でもアイデア・努力次第で、客先だけでなく、広く評価されることを知り感動しました。

設計部に配属された後、その技術を応用したコンテナ船・セメント船の設計にも携わることができた上、国際展示会SEA JAPAN 2016では、越智社長のサポート役として球状船型について講演する機会を頂けました。

Q.これまでの経験の中で、 失敗談があれば教えて下さい。

船には、国際条約、船籍や港による規則、荷主・運航者が定めた独自のルールなど、様々な規則があります。

お客様の要望で安易に居室配置の変更に応じてしまい、のちに規則に抵触することが発覚。関係部署に協力しもらい対処案を検討、お客様にも了解を得たので、大事には至らなかったものの、もっと勉強しないといけないと痛感しました。

小さい設計ミスでも、他部署の手戻工事や、最悪の場合には船の引渡が遅れ、会社・お客様にご迷惑をかけてしまうので、皆が責任感を持つことが大事です。

Q.旭洋造船の良い所を教えて下さい。

年間5隻前後の建造隻数で、1隻ごとに思い入れがあります。

【社風】小さい会社なので、個人でカバーする範囲が広く、やりがいがあります。国内外問わず、お客様とも直に接する機会も多いです。役員までの距離が近く、自分で提案し、新しい挑戦が出来ます。若い社員が多く、活気があります。

【制度面】「社員間コミュニケ―ション推進援助金制度」というものを利用し、会社の費用で課の食事会を開催できます。個人的には昨年は育児休暇を取得しました。

Q.お客様や上司・同僚とのコミュニケーションの中で、いつも心がけている事を教えて下さい。

複数の船を並行して設計しているので、作業の優先順位は常に考えています。

また、発言には責任が伴うので、曖昧な判断はしないこと。自分で考えることは勿論大事ですが、タイミングを逸しない様、上司や関係者に相談することはそれ以上に大切だと考えています。

今後の目標について

Q.今後の目標を教えて下さい。また、叶えたい夢などありましたら教えて下さい。

【目標】球状船型に次ぐ、旭洋造船の特徴ある船型を開発したいです。

【夢】自宅から関門海峡を通峡する船が見えるのですが、子どもたちに船や私の仕事をより身近に感じてもらえるよう、貨物だけでなく、人間も運ぶ船も手掛けたいです。

今後の目標

後輩へのメッセージ

Q.就職活動中の学生さんへメッセージ、アドバイスをお願いします。

私は大学で海洋工学を専攻していましたが、それでも実際に業務で使う技術・知識は会社に入ってから学びました。

造船所=船を勉強していないとダメ、ということはありません。入社していろんな先輩から吸収できます。

一方で、船は様々な機械類・電気機器・艤装品・住環境など多くの分野があり、またITなど新技術もどんどん取り入れている業界です。学生生活では交友関係を広げ、多岐にわたる知識を身に付けて貰えたらよいと思います。

また、海外のお客様が多いので、英語の勉強はもっとしておけばよかったと思います。

会社の雰囲気や立地環境など、Webでは伝えきれないものも多いので、是非一度、造船所見学に来てください。一緒に新しい船を設計・建造していきましょう。

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