第八ゆたか丸は、黒姫丸以来、旭洋造船が約10年ぶりに建造したセメント船です。本船は積荷は機械式のシステムで行う一方、揚荷は機械式および圧送式の両システムを備えた仕様となっています。
最新鋭のセメント船として、さまざまなハイテク設備を備えているのも本船の特徴です。
- 港湾や狭水域で超低速下における操船のためバウスラスター+シリング舵、主機船尾側スリッピングクラッチ装備を搭載
- 推進効率向上のため省エネフィンを採用
- 主機関前端から取出した動力により荷役用空気圧縮機及び軸発電機を駆動
- 軸発電機はオメガクラッチ(増速機に内蔵)により主機関の回転にかかわらず主ディーゼル機関駆動の主発電機と並行連続運転が可能
- 操舵室にはワンマンブリッジ型コンソール、電子海図情報表示装置、23インチ表示レーダ及びGPS等を機能的に配置
- 機関室には荷役と推進設備を集中監視/制御できる総合制御室を配置する他、無人化(M0)仕様に準じた設備を装備し、航海中のクル―の労力軽減及び安全航海に寄与
- 複数のカメラ及びモニターによる可視遠隔の監視システムを搭載