自動車運搬船 (PCC) と RORO貨物船。自走する車やシャシで荷役を行うタイプの船舶を紹介しています。
我々に開拓できる、未踏のマーケットはどこにあるか。チャレンジの対象を探っていくなかで、2000年代後半、旭洋造船は RORO船に行き当たりました。比較的代替が遅れている一方で、私たちのサイズの RORO船はあまり建造する造船所がなく、また環境面でも優れた性質を持つ RORO貨物船。そして、PCCやPCTC など自動車運搬船。それぞれ、かつて旭洋では建造した経験はあったものの、ほぼ一からの再開発です。
造船所や既存船の見学から始まり、解析、テスト、シミュレーション。我々の努力は、シップ・オブ・ザ・イヤー受賞船 CITY OF ST. PETERSBURG をはじめ、北欧向け PCTC シリーズ、そしてドーバー海峡向け RORO 貨物船シリーズとして結実しました。
マーケット動向の変化により、現在は積極的に受注活動は行っていませんが、一連のハイスペック RORO/PCC シリーズの建造を通じてリフレッシュした、ピラーレス構造、電動RORO装置、緊急時の推進力確保ほか、荷役過程の最適化などのノウハウを豊富に保持しています。日本沿海、海外、いずれかは判りませんが、これらの技術を投入できるプロジェクトが来る日を楽しみにしています。
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