世界の海で活躍している旭洋造船のガス運搬船についてご紹介します。
世界を舞台に、エネルギー構造の変革が叫ばれている今日。再生可能エネルギーの台頭や、電池技術の発達によって、激動の時代を迎えています。
化石由来でありながら、硫黄などの汚染物質をほとんど含まず、石炭や石油に比べると GHG の排出量が少ない LPG は、取扱や輸送が容易な、燃焼効率の良い経済的なエネルギー源。供給源が世界に分散しており、中央集権的な大規模インフラを必要としない点も見逃せません。また、水素エネルギーの利用や火力発電所での混焼など、燃料用途で脚光を浴びているアンモニア輸送への展開も期待されています。
旭洋造船では、1980年代からガス運搬船の建造を開始しました。当時 3,500m3 が主流だった小型LPG船の大型化、そして世界で急速に拡大する LPG輸送需要の中、2010年以後、このセクターに本格参入。現在では、旭洋の主力製品の一翼を担うまでに成長しました。私たちのガス運搬船は、国際的な有力オペレータの運航によって、アジアはもちろん、アフリカや地中海・黒海で活躍しています。
ガス運搬船は、その貯蔵方式により三つのタイプ(加圧型、セミレフ型、フルレフ型)に分けられます。旭洋が建造しているのは、高圧タンクを用いて常温輸送を行う加圧型と、圧縮に加え冷却でガスを液化する半冷加圧、つまりセミレフ型です。いずれも主力の貨物は LPGガスですが、仕様によって、アンモニアのほか、塩化ビニルモノマー(VCM)、プロピレンやブタジエンなど化学原料ガスの輸送にも用いることが可能です。
多彩な輸送ニーズにお応えするため、旭洋造船では現在4種類の標準的なスペックをご用意しています。納期や価格についての詳細、および特定貨物などの対応についてはお問い合わせ下さい。
2000年以後に旭洋造船が建造したガス運搬船の統計です。性質上、厳密なものではありませんのでご了承下さい。
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