旭洋造船の代名詞、世界の海で活躍するコンテナ船を紹介します。
近年の海上貨物輸送の歴史は、コンテナ化の歴史でもあります。初めて20フィートの海上コンテナ規格が成立したのは1968年に過ぎませんが、現代では世界の津々浦々まで、様々なカーゴが当たり前のようにコンテナで輸送されており、コンテナのない海上輸送の世界は想像もできません。
少しでもたくさんのコンテナを、速く、合理的に、そして経済的に輸送すること。年々高くなる内外各船社の仕様に対し、旭洋造船は、船を設計する上での3大要素である"3S" <SPEED - STORAGE - STRENGTH> のブラッシュアップに絶え間なく先進技術を投入することによって、国際的に定評あるコンテナ船建造ヤードとしての地歩を固めてきました。
私たちの主力製品は、総トン1万未満のジャパンマックス。
日本はもとより、中国、台湾、韓国、シンガポール。アジアのオペレータの皆さまからの絶大なご信頼と支持をいただき、「旭洋造船のジャパンマックス」は、ハブ港から地方港、あるいは地方港間のコンテナ輸送を担うフィーダーとして確固たる地位を築き上げました。第一船が竣工した2000年以降、私たちが製造した船舶のうち、隻数ベースで約1/3がこのタイプ。東アジアの物流を支える製品と自負しています。
私たちのジャパンマックスは、1996年建造のCOSCO向け764TEU型が第一船。その後、旭洋が誇る設計陣の絶え間ない努力により、全長や総トンなどのサイズはほぼそのままに、積み個数の拡大と省エネ性の拡大という相反する分野をはじめ、全方向で改良を重ねています。
またその間、各国のお客様からの貴重なアドバイスやフィードバックを製品に還元。ノンシーケンシャルハッチカバーの採用、視界と高積載率を両立させるタワー型ブリッジ、荒天時運航を想定した船首形状、燃費効率の向上や最適な船体構造の開発に加え、高効率プロペラや冷凍コンテナ搭載数のアップなど、蓄積・投入されたノウハウは他社の追随を許しません。
また、EEDI Phase3 などの最新規格対応のほか、水流の最適化をはかる各種フィンやプロペラキャップの採用にも実績があり、常に時代の要請に基いたアップデートを行っています。
旭洋造船では、井本商運株式会社様より建造の機会をいただき、次世代型球状船首ブリッジを採用した大型内航コンテナ船を建造しています。海外からの発注を通じて蓄積したコンテナ船建造のノウハウを、内航船として史上最大のサイズをもつシリーズに投入。また、高効率プロペラや低燃費塗料の採用をはじめ、省エネおよびGHG削減技術もふんだんに採用し、従来の内航船とは一線を画す製品を誕生させました。
第一船「なとり」は、大胆なデザインもさることながら、技術革新・輸送効率化の両面において環境負荷軽減を実現したことが高く評価され、物流環境大賞・物流環境負荷軽減技術開発賞を受賞したほか、ジャパン・シップ・オブ・ザ・イヤーの小型貨物船部門賞も獲得しています。
1984年以後に旭洋造船が建造したコンテナ船の統計です。性質上、厳密なものではありませんのでご了承下さい。
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