シップ・オブ・ザ・イヤー部門賞に輝く「なとり」(2015年)から始まった、井本商運向け内航コンテナ船のシリーズ。本船「かこ」は、内航物流、そしてフィーダー建造技術における2024年現在の立ち位置を示す最新鋭船です。旭洋が誇る外航コンテナ船の技術をベースに、内航ならではの高い要求を満たす操船・安全機能や省エネ性能をプラス。積載能力はなとりの約1.5倍、1,050TEU に達します。
本船の最大の特徴は翼型の船型形状です。水線上部の船体平面を翼型にしました。SSSバウの系譜を引き継ぐ船首風防に始まり、コンテナの隙間への空気の流入を低減しスムーズなエアフローを実現する改良型ブルワーク、そして大胆に絞り込んだ船尾形状に至るまで、念入りに作り込まれた最新の船型が風圧力抵抗を大幅に軽減します。
また、オーシャンシリング舵や、大出力のバウスラスターを搭載することで、大型の内航船舶にふさわしい操船性や旋回性能を確保。拠点港での複数ターミナル寄港に対応するだけでなく、迅速な離着岸や安全性の向上を実現しています。この他にも、機関や航海計器の情報をリアルタイムで遠隔モニタリングし、データを船主や各メーカーで共有するシステム MaSSA-One、何かと話題の Starlink など、最新の技術を惜しみなく投入しています。
「過去」から得た貴重なノウハウと最先端のテクノロジーをベースにしながら、「かこ」は内航海運の未来を切り拓きます。
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