世界の港湾施設の整備や物流パターンの合理化によって最近はやや少なくなりましたが、以前は荷役用のクレーンを搭載した、いわゆるギアードコンテナ船と呼ばれるタイプも多く建造しました。
ギアレスのタイプは港湾側に適切な荷役設備がないと積み下ろしが一切できませんので、寄港地を選ばないこのタイプは、お客様の運航形態によっては有力な選択肢となり得ます。またバルクカーゴや鋼材などに適応範囲をに広げると、多目的貨物船(MPC)が視野に入ってくるという立ち位置です。
インドネシア・ジャワ島中部にある港の名前を与えられた HANJIN SEMARANG は、当時最新の 907TEU型ジャパンマックスをベースに、40トンクレーンを二基搭載したギアードコンテナ船です。2000年代前半に集中建造したMPCの技術もフィードバックし、高性能のコンテナ船となりました。本船は中央にクレーンを搭載していますが、旭洋造船では船側に搭載するサイドクレーンタイプにも実績があります。
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