貨物スペースだけで5層あり、シャシ91台+乗用車178台という大型ロールオンロールオフ船でありながら、航海速力20ノットを実現した当時としては画期的な内航 RORO 貨物船です。
20ノットを実現するために、船型を徹底的に改良するとともに、大馬力のエンジンと可変ピッチプロペラを搭載。またプロペラ起振力による船尾・船底振動を低減するために、船尾には川崎ダンプタンクを採用しています。
上部構造の船首側に傾斜を設けたスピード感あふれるデザインは、風圧抵抗の低減を考慮したもの。全層のピラーレス設計とともに、ここでの経験が、後年の球状船首(SSS-BOW)の開発や、ヨーロッパ向けハイスペック RORO船の設計に生かされました。
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