NEWS 201 : S520番船 KINGCRAFT 命名引渡式
10月29日秋晴れのもと、シンガポールのKINGCRAFT SHIPPING PTE. LTD.様よりご発注いただきました11,000m3 LPG船 S520番船の命名引渡式が行われました。
本船は8月25日に引き渡された S519番船「Kisber」の姉妹船です。前回は台風15号の接近により、船舶の安全第一の観点から式典なしの簡素な引き渡しとなりましたが、今回は天候にも恵まれ、オーナー会社の Petredec Holdings (Eastern) Pte. Ltd. 様よりMarine Operations Managerである Capt. Dabiru Venkatraman、Group Treasurerである Ms. Judi Liu をはじめとするゲストの皆様が参加。2号岸壁に接岸した本船のもとで、クルーの皆さんも加わり和やかな雰囲気のなか命名引渡式がとり行われました。
シンガポール、日本両国の国旗掲揚・国歌演奏の後、Ms. Judi Liuより「KINGCRAFT」の命名が高らかに宣言され、引き続き支綱切断、シャンパン割りと、紙吹雪の舞い散るなか盛大な拍手とともに式典のクライマックスを迎え、社旗の交換を終え滞りなく式典が閉幕されました。ゲストの皆様の船内見学が終了後、黄色いハンカチを振る当社の屈強な男たちに見送られ、「KINGCRAFT」は悠々と長府港を関門海峡に向け出港していきました。
一足早く市内のホテルに移動して竣工祝賀パーティーを楽しんでいらっしゃったゲストの皆さんですが、眼下に横たわる関門海峡に「KINGCRAFT」がその勇姿を見せ、汽笛を鳴らしながら通峡する際には一層大きな歓声が湧き上がり、皆さん満面の笑みでその後ろ姿を見送っていらっしゃったのがとても印象的でした。
今回のメインゲストCapt. Dabiru Venkatramanによりますと、姉妹船のS519番船「Kisber」はヒューストンで積み荷の後、欧州の数ポートでの揚げ荷を終え順調に航海しており、現在はブタンを積んで2航海目に入っているとのことで、とても満足していらっしゃるそうです。
関門海峡通峡後、「KINGCRAFT」よりCapt. Dabiru Venkatramanに「航行は問題なし」との電話連絡がありました。私達造船マンにとって安堵と達成感に満ち溢れた瞬間でした。
[2015/11/28]