旭進丸は、内航タンカーの近代化というはっきりとした問題意識、テーマに基いてコンセプト化された船舶です。
乗組員の労働環境を改善し、若い世代や女性にも魅力ある職場とすること。また省力化を進め、少ない労働力で運航できる船舶を実現すること。一方で合理化が安全性を犠牲にすることがないよう、最大限の配慮をすること。などの明確な方針が、お客様である旭タンカー株式会社様より打ち出されていました。
そのため、バルブ開閉を含む全自動荷役装置の搭載、ジョイスティック・CPP・バウスラスターなどの搭載による操作性や安全性の向上、監視システムを含む機関自動化装置の導入など、従来の内航船のイメージを覆す高水準の仕様が実装されました。また、乗組員居住環境の改善のため、騒音や振動の低減というテーマも与えられました。
このページの下の方にある、「内航タンカーの近代化をめざして」という映像が、この船が誕生した背景を余すところなく説明していますので、是非ご覧になってください。色々若い顔、懐かしい顔が登場しますが、私たちが真剣にこの新製品に取り組んだ様子がよく伝わってきます。
球状船首コンテナ船や、ハイテクセメント船などにつながる、高性能な内航船建造の流れは、このプロジェクトが嚆矢だったのかもしれません。
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