旭洋造船株式会社は去る2025年5月30日、S.580番船｢そうめい｣を竣工、大泉物流株式会社様向けにお引渡し致しました。本船は6月28日より運航者である日鉄物流株式会社様により北九州～堺航路で運航が開始されております。

本船は、既存の港湾インフラにおいて、新たな技術を最適に融合することにより、積載効率と荷役能率を約3割高め、省エネを図ることで環境に優しい船となっております。また、安全性の向上と船員の働き方にも配慮した、様々なシステムや設備を導入しております。

また、経済産業省資源エネルギー庁と国土交通省海事局による「運輸部門エネルギー使用合理化・非化石エネルギー転換推進事業費補助金（内航船革新的運航効率化・非化石エネルギー転換推進事業）」において、「高能率荷役システムを導入した小型RORO 船の省エネ実証事業」として採択されております。

当社が本案件について日鉄物流様から最初に検討依頼を頂いたのは2019年7月、竣工まで約6年の壮大なプロジェクトとなり、本船は旭洋造船の歴史の1ページを飾る船となりました。本船仕様詳細につきましては改めてこのホームページ上で紹介させて頂きます。

現在日本では経済安全保障の観点から造船・海運に注目が集まっております。当社も外航船のみならず、本船のようなイノベーティブな内航船の建造に積極的に取り組むことによりその一翼を担ってまいります。

[2025/06/30]