NEWS 102 : 新造船ドックにローラーフェンダー新設
スムーズな入出渠を目指して共同開発
ブロック工場の大幅刷新に始まった生産性の効率化を狙った一連の設備投資の目玉である建造ドックへのローラーフェンダー(合計6箇所)新設が完了しました。
有効幅が 23.4メートルの建造ドックにおいて建造可能な最大幅の船舶を建造してきた旭洋造船にとって、船体の塗装面にダメージを与えることなく出渠させることにこれまで大変な労力を使ってきました。出渠、つまり進水する日の天候や風の強さにより、出渠作業はその難易度が大きく増してくるわけですが、 1000TEU型コンテナ船換算で年間 6隻建造体制を確保する上でも、決められた日にいかなる天候下でも予定通り進水させることは至上の命題であります。
このたび新造船ドックサイドに左右 3基ずつ計 6基のローラーフェンダーを東亜建設工業株式会社との共同開発により設置しました。未使用時の建造作業の利便性も考え、通常は取り外しておける設計とし、6月15日 S491番船 13,400Mt 多目的貨物船の進水時に使用、見事にその効果が立証されました。
ローラーフェンダー新設によりこれまで試運転の前に行っていたファイナルドックは不必要となり、進水後の艤装日数の短縮に大きく貢献することとなります。
[2009/07/06]