NEWS 040 : S455進水式 & S456起工式
2004年、旭洋造船での掉尾を飾ったイベントは、アイルランド Arklow Shipping 殿向け貨物船3隻に続く欧州船社よりの直接受注の第二弾として、スイス船主 Enzian Shipping 殿ご発注の12,000dwt 多目的貨物船4隻シリーズの第1船と第2船である S455 の進水式と S456 の起工式でした。
Enzian Shipping は、かねてより旭洋造船の海外船主殿への対応力、すなわち高水準な設計能力や建造能力、英語対応力などに注目され、当社営業・設計との約10ヶ月に及ぶ綿密なすり合わせを経て当社への発注を決断、引渡しベースで2005年内にかけて4隻という大型発注をしていただきました。誠にありがたく存じますと共に当社にとりましても、欧州船社の要求する緻密でハイグレードな重量物搭載多目的貨物船への対応もなし得たという大きな自信を与えていただきました。改めてここに感謝の意を表します。
さて、11月25日早朝、晩秋にしては春のように暖かく澄み切った青空のもと、 S455 は目の覚めるような鮮やかな赤の船体色を我々の前に現わしました。この日の進水式には、船主殿から常駐の監督お二人が出席されました。式は Enzian Shipping 殿を代表して Rudolf 監督殿がテープカット、シャンペン割りの儀式を無事終了、約1時間半後に S455 のサンタクロースの衣装のような真紅の船体はフル注水された新造ドックより滑り出て行きました。
続いてブロック工場内で S456 の起工式が,神道の作法に則り、厳か且つしめやかに行なわれました。 S455 と同様、Rudolf監督殿に儀式を執り行っていただき、竣工までの安全な工事を全員で祈念しつつ、こちらもまた無事起工式を終了することが出来ました。旭洋造船スタッフ一同は、ここに改めて両船の輝かしい未来を祈願いたしたいと思います。S455 そして S456 に祝福がありますように!
さてこの重要なセレモニーを終え、海運・造船業界にとって前代未聞の好マーケットに支えられたものの、これも前代未聞である合計6つの台風の直撃を受けるという、波乱万丈の 2004 年の大きなイベントはすべて終了。造船業界にとっては購入品の急激なインフレ懸念を引きずりながらも、来たる 2005 年に向かって心機一転、旭洋造船はスタートを切ります。今後ますますのご指導ご鞭撻の程お願い申し上げます。
[2004/12/15]