NEWS 047 : コージェネレーション/自家発電システム、稼働!
今年度の設備投資のひとつとして今春より建設に入っておりましたコージェネシステム(自家発電設備)が6月末に完成、7月3日より本格的に稼動を開始しました。
昨年9月の台風18号で当社はかなりの被害を蒙りました。高潮により新造船ドックへ大量の海水が流入しましたが、その時既に地区一帯が停電状態であったため、排水ポンプを運転することが出来ず工程へ大きなダメージを与えてしまい、約1ヶ月強をその修復に追われることとなりました。発注いただいた船主殿に対して大変なご迷惑おかけしたばかりでなく、当社も昨年度予定しておりました建造予定新造船隻数が5隻から4隻に減じてしまい売り上げにも大きな影響が出てしまいました。
今回の自家発電設備建設は、地球温暖化により今後頻繁に来襲するであろう台風への自己防衛対策が大きな目的です。まず台風時の停電対策、構内保安電力の供給が可能となったため、台風時高潮の際、ドックに流入する海水を排水するポンプ電源への供給が可能になるばかりでなく、会社全体が通電状態で稼動できるようになります。
次にリアルタイムでの電力管理ができるようになったことで電気料金(コスト)の単価削減が可能となりました。これに歩調を合わせ、会社全体の取組として昼休み時や外出時にパソコン電源を落としたり、不要な照明を消すなど節電に対する社員全体の意識も向上しています。このように必要な電力を必要な時のみに発電することが出来る自家発電設備は、CO2排出量の削減効果が期待でき、我々のモットーである「環境に優しい経営」の実現に更に一歩近づいたといえます。
旭洋造船は船主殿からの信頼を確固たるものにするため、今後も設備拡張や改善、工程管理、品質向上に前向きに取り組んでいきます。どうぞご期待ください。[2005/07/24]