NEWS 090 : 新スローガン・新取締役のご紹介
「未来に向けて、再チャレンジ2010」
2008年下半期が始まる10月1日午前8時、社員および構内協力会業者全員を集め、間近に迫りつつある海運造船業界を襲う大きな試練に対し、社員全員一丸となり強い危機意識を持ってこれを乗り切るべく、スローガン「未来に向けて、再チャレンジ2010」を宣言いたしました。
詳細は追ってご報告したいと思いますが、本プロジェクト推進の実行委員長として、10月15日、執行役員資材部長の山田を、取締役資材部長への昇任と同時に経営企画室長に任命いたしました。
入社以来28年間、現場、営業、資材と、様々な職場で実績を残してきた手腕、および現場作業の社員からも信頼が厚いという彼の人間性を評価しての抜擢でありますが、2010年へ向けて旭洋造船の再生と発展のためにこれまでにない新しいアプローチで力を発揮してくれるものと大いに期待しています。
奇しくも1日のプロジェクト発表から1ヶ月の間に世の中は大きく変わってしまいました。つい半年前のピーク時から遂に十分の一に暴落したドライカーゴの海運マーケット、サブプライム問題の帰結として、名だたる世界の金融機関への一斉の国有化や税金投入、世界中の株の急落、米ドルやユーロの暴落、90円までも割ろうかという急激な円高など、ここ10~20年間経験したことのない世界レベルの恐慌へと世の中は落ち入りつつあります。
この流れが早く止まり、大きく反発してくれることを祈念しつつ、新任取締役 山田收作をご紹介いたします。
2008年11月1日
代表取締役社長
越智 勝彦
取締役就任にあたり
この度、取締役・資材部長兼経営企画室室長に就任いたしました山田收作です。取締役という大任を仰せつかり、それを全うすることができるか不安な気持ちが大きいのですが、越智社長の下、旭洋造船を技術、財務、人材の三面で日本の中小手造船所の中でトップの実力をもったヤードとするために、全精力を傾注する所存です。
取締役としてのこれからの責務に目を向けますと、まず第一は、旭洋造船が将来に向け、永劫に生き残り、大いなる繁栄を築く為の礎つくりと認じております。 ここ数年各社が増産増産と設備を増強していた中で、当社は近い将来必ず大きな反動が来る事を予測し、老朽化設備の延命整備とコストダウンに通じる設備投資を集中してやって来ました。市況が失速した今後こそまさに旭洋造船の真価が問われる時と考えております。
第二は、購買戦略の策定です。投機マネーが逃げ、原材料もほとんどが以前の水準に戻りつつある今、ここ2年定期的な値上がりが通常であった造船資材をどうやって適正水準で購入するかが、社運を決定しかねない局面にきていると認識しております。
これらを達成することは無論とし、更に新設の経営企画室の室長として、新に定められた全社スローガン「未来に向けて、再チャレンジ2010」を、この1年で具現化することを宣言いたします。
旭洋造船が持つ、他造船所にない特色を延ばし、且、不況に強いコスト競争力を保有した、ヤードを作り上げ、後に続く社員に残せたら本望と考えていますが、反面、粗雑で短気で単純な自分が取締役を勤め上げられるかどうか、これは私を取り巻く、すべての社員、関係会社の皆様の後押しなしでは到底不可能であることも誰よりも本人が十分過ぎるほど承知しております。みなさん、旭洋造船を強手にするため、なにとぞご支援くださいませ。
2008年11月1日
取締役資材部長 兼 経営企画室長
山田收作
[2008/11/07]