NEWS 095 : 九州大学での船舶設計特別講義
平成21年1月22日、福岡市西区にある九州大学の伊都キャンパスにて、当社専務取締役の三井哲夫(昭和47年 広島大学工学部船舶工学科卒)が博士課程を含む35名の九大生を相手に約1時間の特別講義を行いました。
この特別講義は、同大大学院工学研究院海洋システム工学部門の新開明二教授のご協力により実現したもので、テーマは、「技術の創造と設計 ~新しい造船のカタチ~」。 聴講した学生は新開教授の授業に通う学生で、その7割近くが将来造船関連に進もうとする優秀な造船技術者の卵たちです。
内容は造船工学概要と技術開発の2部構成で、造船工学概要では、造船工学の学問的位置づけを再確認した上で、船舶設計計画の基本図となるキープランをメインとした船舶設計の実務の紹介を、技術開発では当社が現在取り組んでいる新船型や設計技術者の海外での活動ぶり等を紹介しました。そして最後に、社会を取り巻く環境の変化によって求められる船舶の形も変化し続けるとし、これからの造船会社は、海運界が抱える問題の解決を先取りするような提案型の開発が最重要で求められている、よって技術開発に携わる者は、世界の技術動向を注視し幅広い技術の習得に向け知的好奇心を持ち続けることが必要であると締めくくり、講義を終えました。
内容は一見堅苦しいものですが、プロジェクターに映し出される画像には、ところどころ女性アイドルの顔写真を貼り付けるなど飽きさせない工夫、場をなごませる苦心もあってか、概ね学生の講義に対する評価は良好であったように感じられました。
[2009/02/18]