NEWS 103 : 中国からの実習生帰国
旭洋造船では、 2004年から造船関連事業会社数社と協同組合を設立、共同購買事業と併行し外国人研修生受け入れ事業をスタートさせました。受け入れ事業は中国の造船会社から毎年約 10名派遣を展開、順調に現在も続いており、1年目は研修生、2~3年目は実習生として、日本で造船の現場技術を学び、帰国後は派遣された会社に戻り、取得した技術を発揮できる職に就くというシステムとなっています。
さて、この 7月に、旭洋造船で受け入れた第3期生の実習が終了し、修了式を行いました。青島より 8名、大連より 2名の計 10名です。彼らは、3年前に来日してから1度も戻ることなく、造船の溶接技術と日本語の勉強をし、それぞれ非常に上達しています。 特に、旭洋で行っている改善提案制度に、日本語で文章を作り提出してくれた1名がいたのには驚かされました。 彼はその提案で見事に特別表彰を受けました。
式は、越智社長からの激励と感謝の言葉、そして各自への修了証書や資格取得証明証の授与が行われ、第 3期生代表 1名と、日本に残る 4期生 5期生を代表して 1名が、日本語でのお別れのスピーチを上手に行い、出席者の拍手を浴びながら無事終了しました。
そして翌日朝、彼らの帰国日です。青島組は下関~青島間をつなぐオリエントフェリーターミナルへ、大連組は福岡~大連を結ぶ福岡空港国際線ターミナルへ。実習教育を担当した旭洋造船工作部スタッフの、荷物積込みや送り運転といったサポートを受け、スタッフ達と名残を惜しみながらも、 3年振りの家族との再会へ顔を輝かせて母国へ故郷へ発って行きました。
3期生の母国中国での今後の健康と活躍を期待するとともに、日本に残る 4期生 5期生、そして来たるべき 6期生が、安全に日本での研修実習を全うできるよう祈念したいと思います。
[2009/07/30]