NEWS 159 : SITC YOKKAICHI 命名引渡
2012年11月20日、当社とは長いお付き合いをさせていただいているSITC殿ご発注の1103TEU型コンテナ船S506番船の命名引渡式が行われました。今回2隻一括のご発注をいただきましたが、本船は13隻目となり、2000年2月引渡しの第1番船から丸12年のお付き合い、また直前の発注船から約3年半ぶりとなる、久々のご発注でありました。お付き合いの歴史には感慨深いものがあります。
さて、通称ジャパンマックスと呼ばれる日中韓のフィーダーコンテナ運搬船であるこのシリーズ船も弊社設計陣によるシェイクアップによりどんどん進化してきました。最たるものはその積載コンテナ数で、同総トンでありながら、1番船の787TEUから、831、847、907TEUと可能積載量をアップ、今回のS505、S506番船は、船型もゼロから見直し前船よりも船長が1m短い一回り小さいサイズでありながらいっきに1103TEUを達成しました。
さらに同等のエンジン出力で航海速力を4%アップさせた省エネ船型を造り上げ、設計技術能力の高さを証明しました。燃料タンク部分の二重化、三重化を含め、最新の安全基準を満たした最新鋭船となっています。これもひとえに10年以上にわたって弊社建造の船を使っていただいたSITC殿からの多くの貴重なアドバイスによりこの最終型が完成したわけであり、最大の感謝を表したいと思います。
今回は、SITC Japanの主要取引先、四日市市の株式会社丸祐の社長でおられる古市規政様を始め、約30名を超えるゲストがお見えになりました。調印式に引き続いて船上に移動、式は始まり、古市社長によりS506番船は"SITC YOKKAICHI"と命名され、ご令嬢の支綱切断でシャンパン割り、祝砲が響き渡り、つつがなくSITC殿に引き渡されました。
場所を変えホテルにて行われたレセプションでは、乾杯後の歓談中、クライマックスイベントとして、パーティ会場眼前の関門海峡を "SITC YOKKAICHI" が現れ、横切って行きました。会場からの歓声と祝福の声、そして昂奮の余韻さめやらぬ中、レセプションは無事終了しました。
"SITC YOKKAICHI" の今後の無事な航海を心からお祈りしたいと思います。
[2012/12/03]