NEWS 178 : 尾道造船と技能オリンピック開催
3月1日(土)、会社休日を利用して広島県尾道市で造船技能オリンピックを共催いたしました。国内中堅造船所の雄、尾道造船株式会社代表取締役社長・中部隆様と弊社社長・越智勝彦との間では、かねてより若手技能職の技量の向上や継承、モチベーション向上のために、未だ造船会社同士では行われたことのない技能競技会を行おうという計画が温められており、双方事務方の競技方法や参加資格のすり合わせが完了し遂に実現したものです。
競技会当日朝7時、競技者、審査員、役員含む同行者総勢25名は、専用バスで一路、会場である尾道造船株式会社殿に向け出発致しました。到着後メンバーは、競技会場としてご用意いただいた工場や研修センター内の整然さ、清潔さそして施設装備の立派さ、メンテナンスの良さに大きな刺戟を受けました。さすがに当社の数倍の量を生産している造船所、参加者は工場の設備やあり方について学ぶことがが多かったようです。
午前中は、開会式と競技説明、昼食をはさんで競技者はそれぞれの会場に分かれ、現地での軽い練習後、13時より競技開始。競技種目は ガス切断、撓鉄、突合わせ溶接、文字ビード溶接の4種、両社競技毎にそれぞれ3名ずつの若手代表を選出、技能オリンピック競技を行いました。部門によっては明らかにアプローチが異なるものがあったり、方法によりスピードに差が出たりと、双方の競技者は大変勉強になったのではないでしょうか。
競技終了後は、成績発表、表彰式、続いて懇親会が行なわれ、成績に一喜一憂しながらも、両社若手競技者同士は大いに交流を深めたようです。ただひとつ、両社が互いに配慮をしすぎたせいか、懇親会にアルコールがなかったのが残念、との声あり。それがあればもっと打ち解けて交流が出来たはず!とのことで、次回開催の打合せには筆頭検討項目としましょう(笑)。さらに運営委員サイドからは、次回開催時には競技種目をもっと増やして、たとえばエンジンのオーバーホール競争やフォークリフト超絶技巧競技なども取り入れようか等々、両社首脳陣も賛同し次回に向けて大きく盛り上がりました。
いかにこの日が刺激的かつ充実したものであったか、帰路のバスの中で若手参加者が口々にしたコメントに表れています。「入社以来こんなに緊張したのは初めてです。昨夜はよく眠れず困りました。終わって、クタクタになりましたが、今はスッキリした気分です。楽しかったです。」「練習の時に隣りの尾道さんの方のやり方を見て、こんな方法があるんだとものすごく参考になりました。」「最後の交流会が楽しかったです。帰ってからも技術を磨いていきたい。」
技能オリンピック開催の目的は以上のように大成功裏に達成できました。今回の開催にあたり、休日にもかかわらず工場施設開放や、技術職・技能職総出での全面協力体制を敷いていただきました尾道造船株式会社殿には、この場を借りてお礼を述べさせていただきたいと思います。誠にありがとうございました。
[2014/03/11]