NEWS 331 : 脱炭素へ。視界良好
2025年1月9日、旭洋造船株式会社が応募した事業計画が環境省・国土交通省による「ゼロエミッション船等の建造促進事業」に採択されました。
「ゼロエミッション船等の建造促進事業」は、水素やアンモニアを推進エネルギー源とする船舶の建造を支援する、国土交通省と環境省によるプロジェクトです。具体的には、関連する舶用機器を船舶に艤装するための設備(艤装プラットフォームなど)の整備を行い、ゼロエミッション船の国内生産体制を世界に先駆けて構築することを目指しています。この取り組みにより、市場導入を促進し、CO2排出削減を実現するとともに、産業競争力の強化と経済成長の推進を図るとしています。
旭洋の事業計画(設備投資総額72億円、最大補助金額36億円)は、艤装に時間を要するゼロエミッション船の建造に不可欠な艤装桟橋の新設と、ジブクレーンの増強によるブロックの大型化を通じて生産効率を向上させることを目的としており、今回採択された事業のうち、中小企業向けとしては最大の規模となります。これにより、ゼロエミッション船の建造体制をしっかりと確立し、国内のゼロエミッション燃料フィーダーコンテナ船市場においてNo.1のシェアに挑戦します。
今後、重油燃料船から新燃料船への本格的な移行が進むと予測されることから、当社は研究開発を推進し、舶用機器メーカーなどと連携しながら取り組みを進めていきます。さらに、国際海事機関(IMO)のGHG削減戦略に先んじ、2035年頃に当社建造船舶のゼロエミッション比率を100%にすることを目指します。
我々は中小造船のトップランナーとして、地球環境の未来のため、カーボンニュートラル社会の実現に向け覚悟を持って取り組んでまいります。
[2025/02/04]
参考リンク:
- 国土交通省
「ゼロエミッション船等の建造促進事業の採択 〜次世代船舶の世界トップシェア獲得に向け、1200億円超の設備投資を促進〜」
https://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji05_hh_000286.html
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