BREAK009 : 奇祭・数方庭祭
ちょっとひとやすみ〜下関よもやま話第9回
旭洋造船のある下関市長府には、忌宮神社という歴史ある神社があります。起工式の儀や安全祈願などの祭事には、いつもこちらの神官様に旭洋造船もお願いしているわけですが、この忌宮神社では、毎年8月7日から13日までの毎夜7日間、奇祭と呼ばれる「数方庭祭」が行われます。
山口県無形民俗文化財となっているこのお祭り、約1800年前、黒雲に乗って空より攻めて来た敵を、仲哀天皇が自ら矢を取り射止め、自軍を勝利に導いたという故事が始まりとなっています。勝利した軍は矛を立て旗を振りながら歓喜の踊りを行ったことから、その後矛が竹に変わり、忌宮神社の境内で、奉仕者と呼ばれる地元を含めた約200人の方が期間中参加、孟宗竹に真竹をつなぎ合わせた大幟の根元を腰ひも(網?)に引っ掛けぐるりと廻って行くというお祭りで、大幟の中には最大長さ30m、重さも100kgという大物もあるそうで、例年大勢の見物客を沸かせます。
この時期に下関に来られた方は是非ご覧ください。
[2011/08/22]