NEWS 096 : 自動車運搬船、建造中!
工作部長の佐伯です。今回は旭洋造船にとって実に 25年ぶりとなる自動車運搬船についてご紹介します。
本船は欧州の船社より受注した旭洋MAXの自動車運搬船 4隻シリーズの第1番船であり、今年1月に起工をし現在建造ドックにおいて鋭意建造中です。設計部門、工作部門それぞれのスタッフにとってもこれまで建造してきたコンテナ船やMPP貨物船とは大きく異なる構造であることから、受注後、社内各部門で勉強会やブロックのペーパーモデルを使った建造工程のシミュレーションを行ってまいりました。同時に工程のボトルネックとなっていたブロック工場の大規模な見直しを山田新取締役との二人三脚体制のプロジェクトチームを立ち上げ行っております。
欧州船社からの発注ということもあり、船殻、荷役装置、主機関など、あらゆる面でハイスペックなヨーロピアン仕様となっているため、様々な局面で苦労はしていますが、その分完成した時の達成感と乾杯のビールの味を考えますと、おのずと力も入ってきます。全社一丸、部署を横断しての意思統一のもと、出来る限りの事前検討、先行投資が奏功し、現在のところ、大きなトラブルもなく、進水に向け搭載が進んでいます。
今、日に日に天高く聳え立っていく自動車運搬船独特の搭載光景を前にして、全作業員の安全と、どうか悪天候による工程の遅れが出ずに予定通りの進水ができますようにと念じながら、これからも出来うるすべての対策を事前に講じ、7月にはお客様にベストな仕上がりで本船をお渡しできるよう全力を尽くしてゆく所存です。
全社一丸となり、チャレンジ真っ最中の旭洋造船にご期待ください!
[2009/03/09]