NEWS 005 : COSCO KIKU 竣工!
中国、COSCO グループ向けに建造して参りました「400TEU 冷凍コンテナ船」3隻シリーズ・最終船の引渡を完了しました。もうご存知の方も多いと思いますが、冷凍コンテナに特化した注目の新型船舶です。
今回も多彩なお客様が下関に集まって下さいました。 まずは中国本土より COSCON SHIP MANAGEMENT COMPANY 総経理の韓成敏様と CHINA OCEAN SHIPPING (GROUP) COMPANY の陸遠芳様。香港からは COSCO INTERNATIONAL SHIP TRADING CO., LTD 副総経理の陳弓様、新造船部主任の鍾漢様とファイナンスを担当された SOCIETE GENERALE ASIA LIMITEDの CHONG 様。 国内からは、弊社駐在監督の範志勤様、楊忠様、噤一峰様のお三方、また本件を仲介いただいた日商岩井株式会社からは馬淵副社長、神岡船舶部長をはじめ4人の方が出席されました。
前夜祭では、弊社会長・伊良原の掛け声にあわせて、日本の代表的なお祝いの行事である鏡割りが行われました。「エイ、エイ、ヤーッ」の掛け声と共に飛び散った酒しぶきは本船「COSCO KIKU」の突き進む船首からの波しぶきを思わせる、勢いのよいものでした。
翌朝、雲一つない晴天のもと、命名引渡式は本船上で行われ、韓成敏様に「COSCO KIKU」と命名していただいた後、テープカットによるくす玉割りへと進み、式典は無事終了。乗組員のみなさんともその喜びを分かち合い、心から祝福された本船は日中冷蔵コンテナ航路グリーンエキスプレスの主力船として力強く出港しました。
会場を関門海峡を一望できる市内のホテルに移した昼食祝宴会では、韓成敏様から「これは通常のドライ・コンテナ船ではなく、旭洋造船ならではの技術の結晶」とお褒めにあずかり、胸に熱いものが広がるのを覚えました。
なごやかに祝宴を終え、お客様方をお送りしたころ、オーナートライアルを終えた本船が関門海峡を母港へ向け通り過ぎていきました。これから、毎週 1回、日中間を往復する本船の雄姿を関門海峡で見ることができるのは、造船マン冥利に尽きると言えます。
ご愛顧に改めて感謝すると同時に、今や世界最大の船会社である COSCO 殿の益々のご発展と、新たなるお引き合いを祈念する次第であります。
[2002/03/05]