NEWS 026 : 消防避難訓練
造船業に限らず、およそ製造業に従事する者にとって事故や火災はあってはならぬものですが、またそれ等は常にに身近に潜んでいて、油断をすればいつ何時でも飛びかかってくる危険な猛獣でもあります。実は我々の気持ちの中にある油断、慢心を餌にして増殖しているのかもしれません。
2003年6月30日、不測の事態に対処できる能力の開発と心構え、機敏な行動や対応をシミュレーションで培おうと、下関市東消防署殿に合同訓練を依頼し、全面協力を得て消防避難訓練を実施しました。折りしも7月1日から始まる全国安全週間に向けて6月はその準備期間となっており、絶好のタイミングで実施出来たといえます。
訓練は「弊社3号岸壁に接岸した新造船の第3船倉、防熱工事現場から火災が発生、消火活動中に作業者3名が負傷した。」との想定のもと、弊社自衛消防隊員の初期消火・避難・通報・人名救助・緊急知識の習得をする目的のもので、東消防署殿から消防車・化学消防車・視察車3台、署員約12名、弊社からは70~80名ものスタッフが参加、という大掛かりなものになりました。
わずか30分あまりの訓練でしたが、事前の綿密な台本構成から成る分刻みのスケジュールを、東消防署副署長殿及び指揮者殿の凛然とした指令のもと、弊社スタッフも真剣に遂行、実に充実した時間を過ごすことが出来ました。
訓練終了後東消防署副署長殿からの講評で、全体的にてきぱきと行動して良かったというお褒めの言葉もいただきましたが、どんな小さな火災でもまず119番に通報を、船舶火災は可燃物が多く大規模な火災になるので特に注意して欲しい、という言葉には改めて我々の業種のもつ責任の重さを考えさせられるものがありました。
これからも、事故ゼロ・火災ゼロを目指して心新たにスタートを切りたいと思っています。大事なお客様のために。
[2003/08/20]