NEWS 207 : S523番船 命名・引渡式
今年の命名引渡式のトップを飾ったのは、シンガポールの Epic Gas Ltd. 様よりご発注いただきました11,000m3LPG船のS523番船です。
前日より天候が心配された3月9日の天候はあいにくの小雨でしたが、本船の係留された2号岸壁にしつらえられた特設会場で、船主側からはEPIC社取締役で元会長のMr. Christopher Buttery、現会長兼 CEOのMr. Charles Maltby、式典の主賓である住友商事の川上正則様ご夫妻をはじめとするゲストの皆様をお招きして命名引渡式が開催されました。とりわけご多忙な中、Mr. Buttery および Mr. Maltby ご両名のご出席をいただいたことは、私達にとって大きな喜びとなりました。
式の冒頭に当社社長の越智勝彦より川上正則様の御令室・美江子様に花束が贈呈されると一気に華やいだ雰囲気となり、シンガポール、日本両国の国旗掲揚・国歌演奏の後、美江子様が「I name this vessel "EPIC SENTOSA". May God bless all those who sail in her !」と、命名を宣言し、今後の航海の無事を祈願されました。引き続き支綱切断によりシャンパンが割られ、七色のテープと紙吹雪の舞い散るなか、盛大な拍手に包まれて社旗の交換を滞りなく終えることができました。
さて、この雨の中最後に残された最大の難関、EPIC SENTOSAを背景にした記念撮影です。傘なしではズブ濡れになってしまいますし、傘をさしたままでは後列の方がうまく写真に収まりません。そこでとっさのアイディアにより、撮影の瞬間だけ傘を閉じるというアクロバティックな記念撮影にチャレンジすることとなり、大きな掛け声に合わせた皆さんのご協力により見事大成功。笑顔でいっぱいの、心に残る記念撮影で、無事式典が締めくくられました。(冒頭の写真参照)
EPIC SENTOSAはEPIC社様よりご発注いただいたシリーズ船のトップバッターです。日本の造船所の品質や一貫性に高い評価を下さっており、今回はその中でも、より小型のLPG船を日本の他の造船所にご発注されている中、当社に対してのみ、この11,000m3 型のLPG船をご発注いただきました。船主のフリートに旭洋の建造船が4隻おり、その経験を通じて弊社を信頼していただいたとのこと。有り難うございます。
EPIC社では命名にあたって、引渡後に運航される地域の島の名前をつけるそうです。本船は、シンガポールのセントーサ島にちなんで命名されました。水族館、カジノやゴルフ場などがある観光地として有名ですが、マレー語で Sentosa とは「平和と静穏」という意味があるそうです。
[2016/04/15]