NEWS 272 : 三カ国を結ぶリモート式典
3月16日、今年はじめての式典、S558番船〜SUNNY IVYの命名引渡式が開催されました。本船は1,096個積みの最新鋭コンテナ船です。
長引くコロナ禍の影響により、感染拡大防止の観点から多数のお客様をお招きしての命名引き渡しの開催がかなわない状況が続いています。
そこで今回は船主様でいらっしゃる TVL Marine Company Limited 様の台湾、傭船者でいらっしゃる Korea Marine Transport Co., Ltd.. 様の韓国、そして本船が係留された旭洋造船・一号岸壁の日本の三カ国をオンラインで結び、「WEB命名引渡式」を開催することにしました。
感染を防ぐために実際の式典に参加されるお客様の数を最小限にさせていただく一方で、各国のオフィスには現地のお客様にお集まりいただくことで、リモートとは言え、思いのほか賑やかな式典となりました。
当日、一号岸壁には TVL の日本駐在で、Senior G. Manager でいらっしゃる福本加壽子様とご令息の賢志さんをお招きしました。まずは花束が贈呈され、台湾、韓国、日本3か国の国旗が国歌とともに掲揚。続いて本船のスポンサーとなられた福本加壽子様が中国語で船名 "SUNNY IVY" の命名を宣言。支綱切断によりくす玉が割れ、花火が打ち上がります。そして、この一連の式典の様子は、オンラインで各国の皆様に配信されました。
本来なら式典後の祝宴会で行われる、本船宛、スポンサー宛、旭洋造船の各関係者間で交換される記念品の贈呈がオンライン上で行われ、式典の締めくくりを各国にお伝えして、初めての試みとなった「WEB命名引渡式」は大成功裏に幕を閉じました。
コロナ禍によりビジネスの手法が世界的に大きく変わりつつあるなかで、これからの引き渡しイベントのスタイルも多様化していくことを予感させる印象深い命名引渡式となりました。
[2021/04/07]