NEWS 228 : 新入社員帰還!! そして後輩たちにつなぐために
本年度の新入社員についてはNEWS225でご紹介致しましたが、入社式当日午後より大分県佐伯市の大分地区造船技術センターに派遣されていた2名が、約3ヶ月間の合宿研修を修了し、一回りも二回りも大きく成長して帰ってまいりました。
高校を卒業して間もない青年が初めて親元を離れ、入社初日より見知らぬ土地で見知らぬ人たちとの3ヶ月の長きにわたる共同生活でしたが、幸いにも宿泊先の民宿「海山荘」のおばちゃんから孫同様の温かいもてなしを受け、更には本社より駆けつけた原田常務執行役員、小西工作部長による激励会の開催もあり、各種溶接資格をはじめとする造船関連技術にかかる様々な資格を滞りなく習得することができました。これから工作部内の各職場をローテーションし、秋には正式な配属先が決定される予定です。
一方、彼らの母校である山口県立下関工業高等学校と同下関中央工業高等学校は平成28年4月に統合され、山口県立下関工科高等学校としてスタートしました。両校は毎年数名ずつ当社に卒業生を送り出している地元の工業高校で、両校を母校とする当社社員は60名にも及ぶ最重要校です。特に下関中央工業は造船コースを持つ特色のある学校で、下関工科高校にもこの造船コースが引き継がれており、機械工学科の80名が2年次に機械コースと造船コースにコース分けされます。
勿論当社としては数多くの学生たちに造船コースを選択してほしいのですが、希望コースを検討する1年生にとって「造船」は下関といえども決して馴染みの深いものではありません。そこで下関工科高校のご厚意により、同校を訪問しての「出前授業」を開催することとなりました。
プログラムは会社案内に始まり造船という仕事や社会的な役割などを説明した後、メイン・イベントである先輩メッセージに進みます。プレゼンテーターは工作部船殻課内業・組立係の金田陽太、同艤装課配管係・矢儀康介の両名で、ともに平成27年4月入社の下関中央工業・造船コースのOB達です。インタビュー形式で担当している仕事や、造船会社に入って良かったこと、これまでの苦労話、仕事のやりがいや将来の夢などを身振り手振りで熱く語りかけると、会場に集った80名の1年生達は先輩たちの活躍している姿を目の当たりにし、興味津々で真剣な眼差しを彼らに向けていました。
一人でも多くの若者に造船業に興味を持ってもらえたらと思ってはじめた今回の企画でしたが、このイベントに備えてリハーサルを重ねたOB二人にとっても、今取り組んでいる仕事や自分の将来を見つめ直す機会となり、とても有意義で清々しい汗を流した一日となりました。2年半後に卒業を迎える彼らの入社を心待ちにしています。