NEWS 307 : 見送りは国際コーラス隊
前回にも勝る晴天で迎えた5月10日、1,096TEU型コンテナ運搬船のシリーズ船第二船目 (S568) の命名引渡式が行われました。式典は船主である NEW GENERAL AVIATION INTERNATIONAL PTE. LTD. および伊藤忠商事株式会社からのお客様をお招きして開催されました。
冒頭の国旗掲揚、花束贈呈に引き続き、"A WASHIBA"と命名宣言がなされ、支綱が切断されました。そして社旗が弊社のものより伊藤忠商事株式会社へ、更には NEW GENERAL AVIATION INTERNATIONAL PTE. LTD. へと交換され、汽笛とともに "A WASHIBA"が新たに誕生した瞬間を迎えたのでした。
さて式典当日は、世界海事大学(WMU)笹川奨学事業による研修会が社内で開催されており、船主様のご厚意により奨学生の "A WASHIBA"船内見学を研修プログラムに組み込ませていただきました。WMU笹川奨学事業は、国際海事機関 IMOがスウェーデンに設立した世界海事大学(WMU)で学ぶアジア太平洋地域を中心とした各国の海事・海洋関連組織出身の学生を対象として、日本財団や日本海事関連団体が奨学金を提供している事業で、毎年日本に奨学生を招聘しています。
この日26カ国から来日して当社を訪問した奨学生30人は、 "A WASHIBA"の船内見学に興味津々。あちこちで当社案内役に質問の嵐を浴びせていました。その後は当社独自の球状船首船の開発事例を始めとする技術紹介プレゼンや、工場・設計オフィスなどを視察していただきました。
そして当日午後2時、準備の整った "A WASHIBA"が処女航海に向けてまさに出港して行こうとする岸壁に、工場見学中の奨学生がちょうど通り掛かり、即興でWMUの校歌を皆で合唱しながら、当社社員とともに黄色い旗を振って暖かく見送ってくれました。
前回の家族工場見学そして今回の奨学生と、二度にわたって本船乗船の許可を頂きました船主の皆さまに重ねてお礼申し上げるとともに、"A WASHIBA"の航海のご安全を心よりお祈り致します。