NEWS 308 : 海ゴミはもうない?いえ、あります!
今年も「春の海ごみゼロウィーク」の季節がやってきました。
私たち中小型造船事業者が加盟する一般社団法人日本中小型造船工業会では、「造船所における海ごみ対策」の一環として、日本財団・海と日本プロジェクト "CHANGE FOR THE BLUE" が提唱する「全国一斉清掃活動」への参加を事業計画に盛り込んでいます。
海洋プラスチックをはじめとする海ごみ問題は、気候変動に続く地球環境上の大きな課題であり、海と大きな関わりを持つ当社には、積極的に貢献していく責任があります。
梅雨の真っ只中にもかかわらず好天に恵まれた6月9日、各部署からの精鋭20名が向かったのは、昨年春そして秋ともに大漁に沸いた下関市垢田海岸です。ところが海岸に降りてみると、これまでの活動が奏功したのか海岸には目ぼしいゴミは見つからず、しかも満潮時と重なりごみ収集活動の行く手を阻んでいるではありませんか。
そこで急遽軍議の末に向かったのは、垢田海岸から北2kmに隣接する綾羅木海水浴場の砂浜ですが、なんとここも見渡す限りきれいな砂浜が続き、わたしたちの求める海洋プラスチックごみは見当たらないではありませんか。(もちろん喜ぶべき事なんですが・・・)綾羅木海岸では地元の自治会の皆さんや、ここをテリトリーとするサーファー達が定期的にゴミ収集活動を展開していらっしゃるようで、その甲斐あってかきれいな海岸に保てているようです。
しかしここで引き下がっては、海に関わる事業を展開している当社の名折れです。一見きれいに見える海岸を蜘蛛の子を散らすように広がっていった精鋭たちでしたが、よく見ると大量にまとまって打ち上げられてはいませんが、広い砂浜には思った以上に海洋ごみが散らばっており、それらを地道に回収していくと結構な量の海洋ごみを回収することができ、一時はどうなることかと危ぶまれた春の陣の海洋ごみ回収活動は、なんとか当初の目的を達成したのでした。
次回秋の陣は9月下旬に予定されています。旭洋・海洋ごみハンターズが次に向かうのはどこの海岸か、乞うご期待です!
[2023/06/24]