NEWS 328 : 外航の知見、内航の視点
さて今回のニュースは2024年11月29日に引き渡しとなりました井本商運様向け1,000TEU型コンテナ運搬船S-578番船「かこ」のご紹介です。
この新造コンテナ船は当社が主力としている外航フィーダー船に、井本社長からのご用命により内航船に適したさまざまな変更を盛り込んだ最新鋭の内航コンテナ船で、翼型船体形状の採用や、舵とバウスラスターの最適化、冷凍コンテナ積載量の増強など、内航コンテナ輸送に最適化された船型としてデザインされました。
船首部分はこれまで当社で建造した井本商運向けの600TEU型コンテナ船「なとり」(2015)「ながら」(2018)「のがみ」(2022) の3隻で採用した球状船首ブリッジの系譜を受け継ぐ風防を搭載するなど、様々な風圧抵抗のアイディアを盛り込むことで大幅な燃費の改善が見込まれる、最新鋭の船型に仕上がりました。
市内のホテルに場所を移して行われた祝賀会では、国土交通省海事局長 宮武宜史様、同港湾局長 稲田雅裕様からご祝辞を頂き、横浜川崎国際港湾株式会社 代表取締役副社長 髙田昌行様より乾杯のご発声により盛大に開宴しましたが、宴たけなわの頃、会場から望む関門海峡に「かこ」がその勇姿を現すと、この日一番の盛り上がりを見せたのでした。
本船の建造にあたりましては井本商運の工務陣の皆様からはもちろんのこと、井本社長ご自身からも多くのご意見を頂戴し、無事竣工の日を迎える事ができましたことに、心から感謝申し上げますとともに、本船の建造で培った様々な経験を今後の建造船に活かし、より良い船を建造できるよう、チーム旭洋一丸となってより一層精進してまいりますので、今後とも宜しくお引き立て下さいますようお願い申し上げます。
[2024/12/17]